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有限会社 小山商店

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経年変化
工業製品に囲まれた現代社会では新品が最も価値があり、古くなるにつれて評価が下がりますが、木材は反対に使い込むほど色・艶に深みが出て味わいを増してきます。使いはじめは100点の材が10年、20年の歳月をかけて120点になり、150点になっていくのです。ほかの建材は新築時を100点とするとそれからどんど落ちていきますから対照的です。

これは太陽光線による日焼けと樹脂の艶によるもので、古来より良材とされてきた樹種は歳月を経ると風格さえ感じさせます。一般に良材は日焼けの度合いが小さく、また色の濃い冬目が夏目よりさらに濃色になるため木目がはっきりしてきます。そして長年にわたり樹脂分を保持していて艶のある材が多いようです。

桧・天然杉・欅・チーク・楢などはその代表といえます。木の香ただよう新居は良いものですが、べっこう色にあるいは黒光りする木肌に時の流れを感じるのも無垢材の味わいといえるでしょう。木材を薄くスライスして貼り付けた単板貼りフローリングなども施工してから数年の間は徐々に色が濃色になります。ただ、樹脂分はほとんどないのでよくなることはありません。

長年にわたり無垢材の良さを満喫するためには、塗装は補修が可能なものをお勧めします。ウレタン等の被膜性塗料は堅牢ですが、いったんめくれ、はがれが生じると補修は難しく、しかも10年以上の耐久性は保証されていません。オイル系は耐久性は低いものの、上塗りを繰り返すことができるので、結果的には半永久的に長持ちします。傷の補修も容易です。米糠で柱を磨くのは昔の人の知恵と言えるでしょう。

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